株式会社エニー
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AI搭載基幹システム開発

飲食チェーン向け受発注・在庫管理システム開発

このプロジェクトの要点

  • 受発注業務のデジタル化により、店舗・セントラルキッチン間のFAX/電話連絡を全廃
  • 飲食特有の複雑な単位(仕入ケース、レシピg、棚卸バラ個数)を自動相互変換する在庫管理を実現
  • POS等の販売データとレシピ情報を連携し、必要な原材料の発注推奨数を自動計算
  • 主要コスト指標がリアルタイムに可視化され、欠品および廃棄ロスが大幅に減少

課題:紙・FAXの集計限界と、飲食ならではの「単位のズレ」による在庫管理の崩壊

約30店舗を展開する飲食チェーン。各店舗からの原材料注文や、セントラルキッチン(CK)での製造指示は、すべて紙とFAX、電話で行われていたため、集計作業が毎夜限界を迎えていた。

また、最も頭を悩ませていたのが在庫管理の複雑さだ。 「トマト1ケース(仕入単位:10kg)」を仕入れ、「レシピではトマト60g(調理単位)」を使い、「棚卸し時にはトマト2個(現物数)」を数えるといった、飲食特有の単位の乖離が起きていた。これによりエクセルでの在庫計算が実態と合わず、恒常的な欠品や過剰仕入による廃棄ロスが発生していた。

  • 深夜に及ぶFAX注文のCK手入力集計により、入力ミスや発送漏れが頻発
  • レシピ使用量と仕入単位が一致せず、理論上の在庫と実在庫が常に乖離
  • 店舗の棚卸が「なんとなく」の目分量になり、原価率の正しい計算が不可能
  • 欠品によるメニュー提供不可や、消費期限切れによる食材廃棄が日常化

私たちの打ち手:段階的アプローチと飲食固有の「単位変換エンジン」の構築

業務の混乱と現場の負担を最小限に抑えるため、開発と導入を2つのフェーズに分けて段階的に進めた。

Phase 1:受発注のシステム化(基盤構築)

まずは最も現場の負荷が高かった、店舗からCKへの発注業務をデジタル化。タブレットから数タップで発注でき、CK側では全店の注文が自動集計される仕組みを構築した。

Phase 2:在庫・レシピのシステム化と発注自動計算

次に、各メニューの「レシピ情報(調理単位:gやml)」をシステムに登録。さらに、飲食特有の課題を解決する「単位自動変換エンジン」を実装した。 これにより、仕入(ケース・kg)、レシピ(g)、棚卸現物(バラ個数・平均重量)の相互計算をシステム内で自動化。さらに、POSから取り込んだ販売データとレシピを掛け合わせることで、翌日以降の必要仕入量を自動計算するロジックを開発した。

システム構成

  • 店舗用アプリ:直感的に発注や棚卸(バラ数入力)ができるモバイルUI
  • CK用管理システム:受注集計、製造指示書発行、出荷管理機能
  • 単位変換データベース:食材ごとに「1ケース=10kg」「トマト1個=平均150g」などの変換ルールを保持
  • 販売データ連携:POSレジのデータと自動同期し、理論在庫をリアルタイムに引き落とす処理層

成果:廃棄ロス・欠品の同時削減と、データに基づく経営可視化

段階的なシステム移行により現場もスムーズに適応。飲食ビジネスの肝である「歩留まり」や「原価率」のリアルタイム把握が可能になった。

  • 店舗とCK間のFAX/電話によるやり取りがゼロになり、集計ミスが完全に解消
  • 単位変換ロジックの導入により、棚卸の精度が向上し理論在庫と実在庫のズレが約95%解消
  • POS連携の自動発注計算により、発注ミスによる欠品が約70%減少
  • 需要予測と適正仕入れにより、消費期限切れなどの廃棄ロスを約25%削減
  • フードコスト(食材費)や利益率などの重要経営指標がリアルタイムにダッシュボードで可視化

技術・体制・期間

項目内容
主な技術Next.js / Supabase (PostgreSQL) / Prisma / POS API連携
体制PM1名 + バックエンド・データベースエンジニア2名 + UI/UXデザイナー1名
期間Phase 1:約3ヶ月(受発注機能) + Phase 2:約3ヶ月(在庫・レシピ・自動発注)
その後メニュー改定に伴うレシピ更新や、新店舗追加に対応する保守運用を実施

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